賃貸と持ち家どっちがトク?賃貸派が持ち家派になったワケ

住まいについて「賃貸と持ち家、どっちがおトク?」って、よく話題になるけど。

うちの場合は

子供なし=資産を残す相手なし=不動産は所有せず

生涯に支払うコストの損得以外の理由から、これまでずっと賃貸暮らし。

 

オットの地元は九州、わたしは北陸。現在の仕事は東京。
なので定年までは東京で暮らし、その先はその時の状況で考える。

そんなライフスタイルのわが家にとって、賃貸暮らしは自由度があって便利。だったんだけど…。

 

ただいま福井の実家敷地内に自宅を建築し、持ち家派に変身中。

 

実家の母とは敷地内別居。
それぞれのライフスタイルを維持しながら、お互い協力しあえる距離に暮らす形。

数年前までは自宅建築なんて考えたこともなかったのに。
こうなった直接のきっかけは、

「東京で暮らした定期借家の退去期限が迫った」

こと。
よくある話です。

もともと5年の定期借家だったのを、オーナーにお願いし2年間期限延長してもらった経緯で、さすがに再度の賃貸期限延長は叶わず。
で、住み慣れた環境を変えたくなくて、近隣で次の物件を探したけれど、このところの家賃相場の上昇でこれまでと同等の物件は見つからない。

これまでと同じ家賃に抑えようとすると、通勤時間を長くするか、駅から離れた物件になる。
オットの体調を考えると、身体に負担となることは出来るだけ避けたい。
同じような条件を望むとなると、今までより高い家賃の物件を借りるしかない。

 

うーーーーーーん、厳しい。

 

じゃー、わたしが家賃貢献すべくパートに出るか~!
という手もあったんだけど。

いろいろと考えているうちに、このまま家賃の高い東京で、ファミリータイプの物件を借り続けることに、今までになくためらいが出てきて。

 

ついに禁断の「支払い済み家賃の総額」を計算してみる…。

 

東京に出てきて約9年。
敷金、礼金、引っ越し費用、月々の家賃(駐車場込)を合計すると、ざっと2000万円超!

 

ひえーーーーーーーっ。

 

定年まで東京生活を続けるとなると、同じくらいの金額が賃貸に暮らすコストとして消えてしまう。
それって…。

こうなると「賃貸と持ち家、どっちがおトク?」の話になり、

「賃貸暮らしは自由度があって便利だから生涯に支払うコストの損得だけではないんだよね」

って考えに矛盾することになるんだけど。

 

でも、でも、でも…。

 

いつか退去しないといけない賃貸の、家賃を支払うために働いている感じも否めないーーー。

 

しかも、そろそろ年齢も気になり。

60歳の定年まで逆算すると、もう10年切って本気で稼げる期間も限られてきたしー。
このままずっと賃貸で暮らすってことは、あと何回、次の物件探さないといけないのかなー。
若い時と違って、年を取ってからの引っ越しはキツいだろうねー。
賃貸物件を貸してもらえないリスクもあるよー。

などなどなど。

40代までは思いもしなかったことを、50代になったら急に意識しだした。

 

そう考え出したら、決めるのは早かった。

オットは、定年まで今の仕事を勤め上げるつもり。
なので、オットだけの単身赴任生活で、東京の住まいはシングル用にサイズダウン。

平日は東京で仕事、週末は福井の自宅、という「二拠点生活」にする。

東京の住まいをダウンサイズすることで浮く資金を、週末の交通費や二拠点生活の基本生活費にあてる。
自宅建築にかかる資金はわたしも働くことでダブルインカムでまかなう。

幸い、自宅は実家の敷地内に建てられるので土地の取得は必要ない。

 

いけるんじゃない?
ってゆーか、やるなら今しかないよね?

 

もともと東京の騒々しさが苦手なオットは、福井に自宅を構えることに前向き。
先々は田舎のゆったりした環境で暮らしたい希望もあり、そのためなら定年までの単身赴任生活もいとわないという。

わたしはわたしで、4年前の冬、オットの身に起こった思わぬアクシデントで、住まいに求めるものが「利便性」から「自分たちに合った快適さ」に変わっていたところだったし。

 

「福井に家を建てよう」

 

そう決めて約1年。

オットは平日東京で一人暮らしをスタート。
寂しい時もあるだろうけど、これまでより「駅近+築浅+寒暖差なし」となった好条件の新しい住まいで、夜な夜な出来上がる自宅を妄想している(だろう)。

わたしは福井にUターンし、前職の会社でパート勤務をスタート。
わずかながらも家計の足しを担う日々。

母の住む実家に仮住まいをさせてもらいながら、自宅建築工事の進捗を毎日楽しく観察してる。

この年になって大胆なことをしちゃったかなーと思わないでもないけど、50歳を過ぎて「終の棲家」を持てることは、すごく安心。

もう賃貸物件を探さない安心。
引っ越しを繰り返さない安心。
自分たちの身体のハンディを癒してくれる住まいへの安心。

そして、高齢の母の暮らしを、そばで見守れる安心。

経済的メリットだけでは比べられない賃貸と持ち家。プライスレスなところが重要だったりするのよね。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。