無垢フローリング材の正しい選び方。直接、素足で確かめる!

工事工程表によると、建前から2ヶ月を過ぎる頃、いよいよフローリングの施行が始まる。
フローリングの「取り置き」をお願いしてから、1年余りも経っちゃった。

ようやく我が家にフローリングが届くーーー!

東京に暮らしていた昨年、オットと何度かおじゃました渋谷のショールーム。
当初の計画では3月竣工だったので、見積りから半年くらいで納入できる予定。

 

「半年程度のお預かりなら無料でお取り置きしますよ」

 

と言っていただいていたもの。

選んだのは輸入材。
価格や在庫を考えると、必要になってから注文では手に入らない恐れもあり、お願いすることに。

ところが、この冬、福井は40年ぶりの豪雪。

建築工事を一時中断したため、竣工時期は3月から7月に延期。
おのずと、フローリングを納入してもらう時期も延び…。

 

なんだかんだと1年近くも無料で預かっていただくことに。

 

ホント、申し訳ありませんでした。

自宅建築にあたり、キッチン、バス、トイレなど住宅設備のショールームめぐりはもちろん、フローリング選びにも熱心だったオット。

ある日、渋谷にショールームがあるのを見つけてきた。

 

フローリング材って、自分たちで選ぶの?

 

あまり興味がなく、なかば連れられてきた感が強かった私。

一体どうやって決めるのだろうと思いながら入ると、物腰の柔らかそうな店員さんが丁寧に案内してくれました。

ショールームは、こじんまりとしたワンフロア―。
だけど、収容されているサンプル材の数が、ハンパない!

店内はたくさんの無垢材で、木の香りいっぱい。

色んなサンプル材がたくさん並んでいるのを見たら、急にキョロキョロ。興味なかったくせに!

オットと私は、好みが何かと似ている。

パイン材や杉やひのきのような白っぽいものよりも、ウォールナット系の深めの色合いが好き。

店員さんにそう伝えると、適当にいくつかのサンプルを床に並べてくれました。

そして、

 

「直接、素足で感触を確かめてください」

 

と言う。
材質によって感じが全く違うのだと。

試しに靴下を脱いで、それぞれのサンプルに直に乗って歩いてみる。

なるほど。

たしかに、硬さや表面の質感が微妙に違うことが足裏から伝わる。

しばらくサンプルの上を何度も行ったり来たりしていると、あることに気がついた。

 

…温かさが、違う。

 

オーク、チーク、チェリー、ウォールナット、マホガニー、そしてアカシア。

同じ室温の中にあったサンプル材なのに、ひんやりするものから、温かみを感じるものまで、さまざま。

なかでも「アカシア」がダントツで温かく感じた。

オットに言うと、そうかなーとアカシアを中心に他の材と改めて比較する。

あ、そうかも!

やっと気づいた様子のオット。どうやら右足の温痛覚麻痺が左足にも影響して、わかりにくかったらしい。

オットの右足は熱さにはほぼ反応しないけれど、冷たさは「痛み」として感じてしまう。
だから、わかりにくかったのね。

正直、フローリング材を選ぶ時に「温度」まで考えていなかった。

というか、

 

木そのものに温度差があるなんて知らなかった!

 

フローリングは色や傷つきにくさも大事だけど、素足で歩くところだけに「温度」は超重要!

冬の寒い日の「普通のフローリング」を想像してみる。

スリッパや靴下なしではとても耐えられない。
普段は素足で歩かないとしても、うっかり素足だったら…。

その時「冷たさ」を「痛み」に感じなかったなら、どれだけいいだろう。

初夏の、まださほど暑くない、フローリングがヒンヤリが気持ち良いくらいの季節にも、素足でOK!
正しく温度を感じる左足が、気持ちよさだけを右足にも伝えてくれるに違いない。

聞けば、フローリングの色はワックスや塗料で調整できるらしい。
ということは、色で素材を選ぶ必要はなさそう。

さらにアカシアは、小型犬2頭が走り回っても、傷が気にならない「硬さ」が特長。
「ソウマーク」という、表面にわざとデコボコ感をつける加工ができるので、すべりにくいフローリングになって犬の足にも優しいと。

お値段はパイン材のように手頃ではないけど、オークやウォールナットよりは安価。

40坪弱のわが家ならフローリングの施工面積もそんなに大きくない。

 

アカシアで決まり!

 

ちなみに、このお店、都内の施設にたくさん供給しているらしく、二子玉川の「蔦屋家電」もそうなんだって。

スターバックスのコーヒーを片手に、BOOK&CAFÉができるスペースの床が、まさにここの「アカシア」。

取り置きをお願いし、改めて蔦屋家電でフローリングをチェックする。

たしかに、土足で多くの人が行き交う床なのに、さほど傷が目立たない。
さすがに裸足で歩く人はいないから「温度」は関係なさそうだけど、十分な強度であることは確認。

アカシア、合格ーーー!

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