嚥下障害の克服に効果的な自主リハビリメニューとは

手術入院中のオットが、脳梗塞を発症していたと分かったのは、2014年のクリスマス。
すぐ後遺症の程度を調べ、リハビリテーション総合診断書を作成、本格的なリハビリの開始。

…の筈が。

年末年始で病院は9日間の休診、本格的なリハビリは年明けまでおあずけに。

 

当然、休診中は医師も専門のリハビリスタッフもお休みで、オットは自主トレをして過ごすことに。
ところが、嚥下機能障害のリハビリにST(言語療法士)さんから指示されたのは

「おでこ体操」

のみ。

言われた通り「おでこ体操」だけでもやってみたものの、数日たってもオットの嚥下機能に何の変化もみられない。

 

『トレーニングらしいトレーニングもしないまま9日間も過ごしてしまっていいの?』

 

と不安と焦りを感じ始めた私は、同病経験者のブログに救いを求めずにはいられず。
年末に申し訳ないと思いながらもメッセージを送らせてもらいました。

 

すると、翌日。

オットの嚥下障害に効果のありそうな方法を、丁寧に教えてくれる返信がありました。
一年を振り返り、心穏やかに過ごすであろう年の瀬に、突然ブログのコメント欄へ訪ねてきた見ず知らずの私に

 

貴重な自分の経験を、無償で。

 

ありがとうございます。

教えていただいた内容を病室のオットに届け、ふたりで実践。

今も手元に保管するその記録を見返すと、熱いものが込み上げる。
本当にありがとうございました。

このアドバイスがあったお蔭で、私たちは年末年始の時間をムダにすることなく、嚥下のリハビリ自主トレーニングに取り組めました。

誰もいない年末年始の病室で、先が見えなくて不安だったとき。
嚥下障害を克服した先輩の経験談ほど心強いアドバイスはなく…。

 

そして、迎えた休診明けの診察初日。

オットの嚥下機能は驚きの回復を遂げるに至ったのです。

 

かつてネットの中のご縁に助けてもらった者として。

あの時の私のように途方に暮れてしまっている方の、何がしか手掛かりになれるかもしれないと、当時実践したことを残しておきます。

 

・藤島式嚥下体操
浜松市リハビリテーション病院HPに紹介されている「嚥下体操セット」です。
一通り体操をした後、「発音訓練」と「ペットボトルブローイング」を繰り返しやりました。
ブローイングは、ペットボトルに穴をあける代わりに、蓋つきのコップにストローをさす方法など、ブクブクしたときの吹きこぼれがない容器でいいと思います。

 

・のどのアイスマッサージ
冷たく凍らせた棒状の物で口腔内を刺激する方法ですが、むせ返ることもあり注意が必要です。

水分が誤って気管に入ってしまうと誤嚥となるので、無理しないように気を付けてください。オットも何度かむせ返りました。

口腔ケアスポンジを、水分が滴らない程度に絞り、冷蔵庫で冷やしたものでも代用になると思います。

 

これを、繰り返し。繰り返し。何度も、何度もやりました。

 

※いずれも、本来は医師やPT、STさんの指導の下、リハビリは行うものですので、あくまでも参考にしていただけたらと思います。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。